愛犬や愛猫の呼吸が荒くなり、動物病院で在宅酸素ケアを勧められた。ペット用酸素室を比較しようと調べると、購入タイプの酸素濃縮器とレンタルの酸素室が並んでいて、どれを選べばよいか迷う方は多いはずです。
本記事では、主要製品の仕様と費用を比較したうえで、実際にオーツーペットを1ヶ月レンタルして測った音・電気代・サイズのデータもあわせて紹介します。
- IKOU・NEVOTON MAFmini・オーツーペットの仕様と費用の違い
- 購入とレンタル、それぞれが向くケース
- 実機で測った騒音・電気代・設置スペースの実際
ペット用酸素室は治療そのものではなく、呼吸環境を整える補助的な選択肢です。導入の要否、使用時間、酸素濃度は、必ずかかりつけの獣医師に相談したうえで判断してください。
ペット用酸素室を比較した結論|期間が読めないならレンタルで試すべき
在宅酸素ケアは、始めてみないと「どのくらいの期間必要か」「ペットがケージに慣れるか」がわかりません。購入してから使わなくなると、数万〜10万円超の本体が手元に残ります。
そのため、期間が読めない段階ではレンタルで始め、長期化が見えてから購入品との総額を比べる流れが現実的です。レンタルの中では、オーツーペットが流量の大きさとケージのセット提供で比較しやすい選択肢です。筆者も実際に1ヶ月レンタルし、到着から撤去まで検証しました。
一方で、使用が長期になることが確定している、あるいは小型の猫1匹で低流量で足りると獣医師に言われている場合は、購入品のほうがトータル費用を抑えやすくなります。以下で詳しく比較します。

ペット用酸素室「オーツーペット」
愛犬・愛猫の呼吸の様子が気になるときや、
動物病院で自宅ケアの一環として酸素環境について相談されたときに検討しやすい、
レンタル型のペット用酸素室です。
- サービスの特徴
- 初期費用0円で導入しやすい
- 月額13,200円〜(12ヶ月プラン・キャンペーン適用時)。1ヶ月プランは27,500円
- 酸素ボンベの交換が不要
- 専用ケージ付きプランも選べる(ケージ込みプランは別料金)
- 犬・猫・小動物の酸素環境づくりに対応
自宅で使えるペット用酸素室を、料金・サイズを確認しながら検討できます。
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ペット用酸素室の選び方|比較で見るべき5つの軸

① 酸素流量(L/min)
酸素濃縮器の基本スペックです。小型ペット向けの購入品は1〜3L/min帯、中型以上に対応する機種は5L/min以上の製品が見られます。流量が大きいほど、ケージ内の酸素濃度を早く上げやすくなります。オーツーペットは最大15L/minと、今回比較した中で最も大きい流量です。
必要な流量は体格だけでなく病態でも変わるため、数値のみで判断せず獣医師に確認してください。
② 騒音(dB)
24時間稼働させる場合、音は生活に直結します。カタログ値は測定条件によって実感と差が出るため、設置場所との距離も含めて考えることが大切です。オーツーペットの実測値は後述の実測データで紹介します。
③ 電気代と消耗品
購入品の多くは、内部の吸着剤(ゼオライト)に交換目安があります。レンタルは本体のメンテナンスを気にしなくてよい反面、流量の大きい機種は消費電力も大きくなる傾向があります。
④ ケージとのセット構成
本体だけでは酸素を溜める空間が作れません。ケージを別途用意する場合は、チューブの接続方式の互換性確認が必要です。セット品なら届いてすぐ使えます。
⑤ 購入かレンタルか
「まず試したい」「期間がわからない」段階ではレンタルが合理的です。レンタルは月額制のため、使用期間が長くなるほど購入との差は縮まり、やがて逆転します。3〜4ヶ月以上の使用が見込まれる時点で、一度総額を計算しておくことをおすすめします。
ペット用酸素室・酸素濃縮器の比較一覧
| IKOU 酸素発生器 | MAFmini 1.0 | MAFmini 1.5 | MAFmini 2.5 | オーツーペット | |
|---|---|---|---|---|---|
| 形態 | 購入 | 購入 | 購入 | 購入 | レンタル |
| 流量 | 1〜7L/min | 1〜3L/min | 1.5〜9L/min | 2.5〜5L/min | 最大15L/min |
| 重量 | 5.5kg | 5.2kg | 6.8kg | 8.5kg | 22kg(実測23.7kg※梱包時) |
| 消費電力 | 150W | 要確認 | 105W | 要確認 | 実測351W |
| ケージ | 別売 | セットあり | セットあり | セットあり | 専用ケージあり(中型犬まで) |
| 価格 | 2〜3万円台 | 5〜6万円台 | 7〜8万円台 | 10万円超 | 月額13,200円〜27,500円 |
| 確認 | 商品を見る | 商品を見る | 商品を見る | 商品を見る | 商品を見る |
なお、レンタル型ではテルコムも知られています。料金や機種の詳細はテルコム公式サイトで確認できます。
ペット用酸素室5製品を比較|特徴と向くケース

IKOU ペット酸素発生器
低価格帯で購入品を検討したい場合の候補です。酸素濃度は90%±3%、サイズ305×180×300mm、重量5.5kg、消費電力150Wとコンパクトで、PSE認証取得済みと表示されています。リモコンや鼻チューブも付属します。
確認点は、ケージが別売であることと、24時間連続稼働についての記載が限定的なことです。医療機器ではないため、医療目的での使用はできません。
NEVOTON MAFmini 1.0
猫や超小型犬など、体の小さなペット向けのモデルです。重量5.2kgとコンパクトで、ケージとのセット品もあります。流量によって酸素濃度が大きく変わり(1L/min時に最大90%、3L/min時は約30%)、ゼオライトの交換目安は1,000時間です。
NEVOTON MAFmini 1.5
シリーズの中間モデルで、ゼオライトの交換目安が5,000時間と長く、長期使用を想定した購入品として比較しやすい機種です。騒音44dB以下、消費電力105Wと表示されています。オキシボックスS・Mとのセット販売もあります。
[アフィリエイト:MAFmini 1.5(ポチップ)]
NEVOTON MAFmini 2.5
中型〜大型向けとして比較されるモデルです。流量は2.5〜5L/min、ゼオライトの交換目安は2,000時間。最小流量が大きめのため、小型の猫で低流量の細かい調整をしたい場合は1.5のほうが合うこともあります。
オーツーペット(レンタル)
酸素ボンベを使わず、室内の空気から高濃度酸素を作る酸素濃縮器と、専用ケージを組み合わせて使うレンタルサービスです。運営の株式会社オーツーチャージは、人用酸素カプセルを手がけるグループの会社で、本体は日本製と公式サイトで案内されています。
料金プラン(公式サイトの表示)
| プラン | 月額 | 専用ケージ |
|---|---|---|
| 1ヶ月プラン | 27,500円 | 29,800円 |
| 3ヶ月プラン | 22,000円 | 29,800円 |
| 12ヶ月プラン | 13,200円 | 無料 |
初期費用や契約金はなく、月々のレンタル料のみで利用できると案内されています。筆者は「1ヶ月+ケージレンタルプラン」で申し込み、支払額は35,200円(税込)でした。ケージの扱いはプランによって異なるため、申し込み時に確認してください。
向いているケース
- 使用期間が読めず、まずは試してから判断したい
- 中型犬や多頭飼いで、流量の大きい機種を使いたい(メーカーへの電話確認では、専用ケージに3匹程度まで同時に入れられるとの回答でした)
- 使い方がわからないときに電話で相談したい(サポート受付は20時まで)
- 使わなくなったときに本体の処分に困りたくない
申し込み前に確認したい点
1ヶ月プランは前払いのため違約金は発生しませんが、3ヶ月・12ヶ月プランは契約期間分の料金が発生します。期間が読めない場合は1ヶ月プランから始め、継続が決まってから長期プランを検討するのが安全です。延長の際は、契約終了の1週間前に会社から連絡があると案内を受けました。
本体は据え置きサイズで、置き場所の確保が必要です。具体的な寸法は次の実測データを参考にしてください。
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オーツーペットの酸素室を実際にレンタルして測ったデータ

カタログではわかりにくい部分を、実機で測定しました。詳しい写真と手順は「▶関連記事:オーツーペットをレンタルした実測レポート|電気代・音・サイズを全部測りました」にまとめています。
| 項目 | 実測値 |
|---|---|
| 到着 | 申し込みの翌日 |
| 組み立て | 約30分 |
| 酸素濃縮器のサイズ | 約60×45×25cm |
| 専用ケージのサイズ | 約75×55×54cm |
| 設置に必要な面積 | 約55×102〜110cm |
| チューブの長さ | 約2m7cm |
| 騒音(手が届く距離) | 52〜58.8dB |
| 騒音(扉1枚隔てた場所) | 35.3〜40.7dB |
| 消費電力(実測) | 約351W |
| 電気代(24時間換算) | 約8.26kWh/約182円(1kWh=22円で計算) |
音は、本体のそばでは会話の声に近い大きさですが、扉を1枚隔てると図書館程度の静かさまで下がりました。寝室に置く場合は、チューブの長さの範囲で本体をなるべく離すか、扉の外に置くと気になりにくくなります。
電気代は1ヶ月あたり約5,500円の計算です。流量の大きい機種のため、小型の購入品(定格105〜150W)よりは高くなります。月額料金と電気代をあわせた金額で比較してください。
ケース内の酸素濃度は、メーカーへの電話確認では、小窓を全部閉めた状態で約40%、疾患のない子は小窓を少し開けて35%程度が目安とのことでした(筆者は濃度計を持っていないため実測していません)。
ペット用酸素室は購入とレンタルどっちが安い?費用を比較
| 使用期間 | オーツーペット | MAFmini 1.5(購入) |
|---|---|---|
| 1ヶ月 | 27,500円+ケージ | 本体7〜8万円台+ケージ |
| 3ヶ月 | 66,000円+ケージ | 同上(追加費用は電気代のみ) |
| 12ヶ月 | 158,400円(ケージ無料) | 同上+ゼオライト交換費用 |
※オーツーペットは公式料金表から計算、MAFminiは販売価格の目安です。いずれも電気代は別途かかります。
1〜3ヶ月程度で終わる可能性がある場合はレンタルが安く、半年以上の使用が確定している場合は購入品が安くなりやすい構図です。「どちらになるかわからない」という段階こそ、レンタルで始めて様子を見る価値があります。
状況別|あなたに合う酸素室の選び方
まず試したい・使う期間がわからない
オーツーペットの1ヶ月プランが第一候補です。違約金なしで始められ、合わなければ返却するだけで処分の手間もありません。通常使用でついた傷は免責で、返却時の追加費用は原則ないとメーカーから回答を得ています。継続すると決まった段階で、長期プランか購入品かを比べれば十分です。
中型犬・多頭飼いで流量が欲しい
最大15L/minのオーツーペットか、MAFmini 2.5が候補になります。購入で10万円を超える出費を先にするか、月額で始めるかの違いです。
猫1匹・小型犬で、長期使用が確定している
MAFmini 1.5とオキシボックスのセット購入が候補です。ゼオライトの交換目安が長く、消費電力も小さいため、長期の総額を抑えやすくなります。
とにかく初期費用を抑えたい
IKOUが最も安価です。ケージは別途用意が必要で、連続稼働についてはレビューも確認してください。
酸素室の導入前に知っておきたい注意点
ケージに慣れるまで時間がかかることがある
密閉空間を嫌がる子は少なくありません。筆者の猫の場合、ケージの扉を開けたまま部屋に置き、お気に入りのクッションを中に入れて、自分から入るのを待つ方法で慣れてくれました。無理に入れないことが大切です。
ケージ内は室温と同じになる
オーツーペットの専用ケージには温度管理機能がなく、ケース内は部屋と同じ温度になる設計とメーカーから回答を得ています。夏場・冬場はエアコンでの室温管理が前提です。
購入品はゼオライトの交換時期を把握する
MAFmini 1.0は1,000時間(24時間稼働で約42日)、1.5は5,000時間(約208日)が目安です。交換時期を過ぎると酸素濃度が下がる可能性があります。
獣医師との連携を続ける
酸素室があるからといって通院頻度を自己判断で減らすのは避けてください。使用時間や濃度は、ペットの状態にあわせて獣医師に確認しながら調整しましょう。
まとめ|ペット用酸素室の比較で迷ったら1ヶ月レンタルで試す
ペット用酸素室は、流量・音・電気代・ケージ・購入かレンタルかの5つで比べると候補を絞りやすくなります。
- 期間が読めない、まず試したい:オーツーペットの1ヶ月プラン
- 長期使用が確定、猫・小型犬:MAFmini 1.5のセット購入
- 初期費用を最小にしたい:IKOU
在宅酸素ケアは、必要になったときにすぐ始められることが大切です。オーツーペットは申し込みの翌日に届き、30分ほどで使い始められました。導入を迷っている場合は、かかりつけの獣医師に相談したうえで、まずは公式サイトでプランを確認してみてください。

