猫の呼吸が速い気がする
動物病院で酸素室について説明を受けたけれど、よくわからない
——そんな不安を抱えていませんか。
ペット用酸素室は、呼吸が苦しい猫の自宅ケアを支える選択肢のひとつです。ただし、すべての猫に必要なわけではなく、種類や費用もサービスによって大きく異なります。
この記事では、猫の酸素室について知っておくべきことを一通り整理してお伝えします。
- 猫に酸素室が必要になるのはどんなときか
- 酸素室の種類と入手方法(レンタル・購入)の違い
- 導入にかかる費用の目安と、レンタル料に含まれない電気代
- 実際に届く機材の大きさと、設置に必要なスペース
酸素室が必要かどうかは獣医師の判断が大前提

先に最も大切なことをお伝えします。酸素室を導入するかどうかは、必ずかかりつけの獣医師に相談したうえで判断してください。
酸素室は病気を治療する機器ではなく、呼吸をサポートするための補助的なケア手段です。猫の呼吸が苦しそうに見えても、原因によって適切な対応は変わります。自己判断で酸素室だけに頼ると、必要な治療が遅れるおそれがあります。
そのうえで、獣医師から自宅での酸素環境づくりをすすめられた場合や、通院と併用した在宅ケアを検討する場面で、酸素室は有力な選択肢になります。
猫に酸素室が検討されるのはどんなとき?
一般的に、次のような場面で酸素室の導入が検討されます。
- 動物病院で在宅での酸素ケアをすすめられたとき
- 呼吸器や心臓に不安を抱える猫の日常ケアを補いたいとき
- 高齢の猫の体調管理の一環として酸素環境を整えたいとき
酸素室にどこまでの効果を期待できるのか、詳しくはこちらの記事で解説しています。
▶関連記事:猫の酸素室に効果はある?期待できることと限界をわかりやすく解説
猫用酸素室の種類と仕組み
基本構成は「酸素濃縮器+ケージ」
家庭用のペット酸素室は、空気中から酸素を取り出す「酸素濃縮器」と、酸素を溜める「ケージ(酸素室本体)」の組み合わせが基本です。濃縮器で作った酸素をチューブでケージ内に送り込み、室内の酸素濃度を高める仕組みです。
酸素ボンベと違って交換の手間がなく、電源さえあれば連続して酸素を供給できるのが特徴です。
実物の大きさをイメージしておくと、導入後のギャップが減ります。当サイトで実際にレンタルした機材は、酸素濃縮器が梱包時23.7kg、ケージが幅75×奥55×高54cmでした。濃縮器とケージをつなぐチューブの長さは約2m7cmで、離れた部屋に濃縮器を置くことはできません。
段ボールは2箱で届きます。どんなものが届くのかは、届いた機材一式を撮影した記録で確認できます。
ケージのタイプ
ケージにはアクリル製のボックス型や、ビニールカバーで既存ケージを覆うタイプなどがあります。猫の体格や性格(狭い場所を嫌がるかどうか)に合わせて選びます。
ケージ内の酸素濃度をどれくらいに保つべきかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶関連記事:猫の酸素室の濃度はどれくらいが適切?目安と管理のポイントを解説
入手方法は「レンタル」と「購入」の2つ

レンタル:短期〜中期の利用に向く
酸素室がいつまで必要になるかは事前に見通しにくいため、まずはレンタルから始めるのが一般的です。使わなくなったら返却できるため、処分や保管の手間もかかりません。
サービスによって料金の組み立て方が異なります。基本契約料がかかる代わりに月額を抑えた会社もあれば、たとえばオーツーペットのように基本契約料がかからず、濃縮器と専用ケージをひとつのプランでまとめて借りられる会社もあります。
短期で金額を抑えたいのか、体格に余裕のあるケージが必要なのかで、選ぶべきサービスは変わります。
レンタル会社ごとの料金比較や選び方は、こちらの記事にまとめています。
▶関連記事:猫の酸素室レンタルはどこがいい?料金相場と失敗しない選び方を解説

ペット用酸素室「オーツーペット」
愛犬・愛猫の呼吸の様子が気になるときや、
動物病院で自宅ケアの一環として酸素環境について相談されたときに検討しやすい、
レンタル型のペット用酸素室です。
- 初期費用0円で導入しやすい
- 月額13,200円〜(12ヶ月プラン・キャンペーン適用時)。1ヶ月プランは27,500円
- 酸素ボンベの交換が不要
- 専用ケージ付きプランも選べる(ケージ込みプランは別料金)
- 犬・猫・小動物の酸素環境づくりに対応
自宅で使えるペット用酸素室を、料金・サイズを確認しながら検討できます。
\↓料金・サイズはこちら↓/
購入:長期利用が確定している場合の選択肢
酸素濃縮器は購入も可能ですが、まとまった初期費用がかかります。なお、ユニコムのように衛生面への配慮からケージは販売のみとし、濃縮器はレンタル・購入の両方に対応する会社もあり、取り扱いはサービスごとに異なります。
長期利用が確実な場合を除き、最初から購入する必要性は高くありません。
費用の目安
費用はサービスや契約内容によって幅がありますが、目安は次のとおりです。
- レンタル(濃縮器):月額数千円〜3万円弱。ユニコムは1ヶ月9,000円(税込)のレンタル料+基本契約料5,000円で初回14,000円、オーツーペットは基本契約料なしで1ヶ月プラン27,500円(12ヶ月プランなら月額13,200円)
- ケージ代:濃縮器だけでは酸素を溜められないため、手持ちがなければ別途必要です。サービスによってレンタルか購入かが分かれます
- 購入:酸素濃縮器本体で10万円以上かかるケースが多い
- 電気代:24時間稼働で1日あたり約182円、30日で約5,454円(単価22円/kWhの場合)。当サイトの実測値です
当サイトでオーツーペットの「1か月+ケージレンタルプラン」を契約した際、実際に請求された金額は35,200円(税込)でした。ここに電気代が加わります。
比較するときに大事なのは、**月額の安さではなく「同じ条件で揃えた場合の総額」**です。ケージのサイズも濃縮器の出力もサービスによって違うため、小型向けのプランと中型向けのプランを並べても意味がありません。
業者への問い合わせでは「うちの子に合うケージを含めて、初月に支払う総額はいくらですか」と聞くのが確実です。そのうえで、どのサービスを選んでも共通してかかる電気代を足してください。
実際に支払った金額の内訳と電気代の測定結果は、1か月使ったときの支出をまとめた記録に掲載しています。す。
自宅での基本的な使い方
- 設置場所を決める(濃縮器とケージを並べると、床に接する範囲で55cm×110cm程度必要でした)
- 届いたケージを組み立てる(当サイトの作業では約30分かかりました)
- 酸素濃縮器とケージをチューブで接続する
- 電源を入れ、ケージ内の酸素濃度が安定するのを待つ
- 猫をケージに入れ、様子を観察する
- 利用時間や頻度は獣医師の指示に従う
見落とされやすいのが1と2です。=申し込んだその日から使える、というわけではありません。濃縮器の側面には空気の吸い込み口があり塞げないため、壁や家具との間に隙間が必要になります。設置予定の場所は、申し込み前にメジャーで測っておいてください。
また、猫が新しいケージをすぐ受け入れるとは限りません。当サイトで15歳の猫に試したときは、酸素を入れず扉も閉めない状態でケージを数日置き、いつも使っているクッションを中に入れ、自分から入ってくるのを待つという順で進めました。
到着から実際に使い始めるまでの流れは、設置から使い始めるまでの手順に写真付きでまとめています。
▶関連記事:猫を酸素室に入れっぱなしにして大丈夫?時間の目安と注意点を解説
導入前に知っておきたい注意点
酸素室には、設置スペースや稼働音、継続的なコストといった注意点もあります。良い面だけでなくデメリットも把握したうえで判断することが、後悔しない導入につながります。
▶関連記事:猫の酸素室のデメリットは?後悔しないために知っておきたい注意点
猫に酸素室は必要かどうかに関連するよくある質問
- 猫の酸素室をつけっぱなしにしておくとどうなりますか?
-
家庭用のペット酸素室は長時間の連続稼働を想定した設計のものが多く、標準的な使い方であれば、つけっぱなし自体がすぐ問題になる構造ではありません。
ただし温度管理には注意が必要です。メーカーに確認したところ、ケース内の温度は部屋の温度と同じになる設計で、ケース自体に温度管理機能は搭載されていないとのことでした。夏場は部屋の温度を低めに設定する、冷却マットを併用する、冬場は毛布を使うといった対応を飼い主側で行う必要があります。
電気代も見込んでおいてください。24時間つけっぱなしにした場合、1日あたり約182円、30日で約5,454円が実測の目安です(単価22円/kWhの場合)。詳しい注意点はこちらで解説しています。
- 猫を酸素室に入れる時間は?
-
「何時間まで」という一律の答えはなく、猫の病状や体力によって適切な時間は異なります。利用時間や頻度は、必ずかかりつけの獣医師の指示に従ってください。嫌がる場合は短時間から慣らすのが基本です。
- 猫の酸素室はいくらくらいしますか?
-
濃縮器のレンタル料は、サービスと契約期間によって月額数千円〜3万円弱まで幅があります(例:オーツーペットは1ヶ月プラン27,500円、12ヶ月プラン13,200円)。これにケージ代と電気代が加わります。
当サイトでオーツーペットの1か月+ケージプランを契約した際の請求額は35,200円(税込)、電気代は24時間稼働で30日約5,454円でした。
購入は濃縮器本体だけで10万円以上かかるケースが多く、利用期間が見通せない段階ではレンタルが現実的です。
- 猫の肺炎で酸素室に入るとどうなる?
-
肺の機能が落ちた猫にとって、酸素濃度の高い環境は酸素を取り込みやすく、呼吸をサポートする役割があります。ただし肺炎そのものを治すのは獣医師による治療です。肺炎が疑われる場合はまず動物病院を受診し、酸素室は治療方針のもとで併用してください。
まとめ:獣医師と相談しながら、無理のない形で導入を
- 酸素室の導入判断は必ず獣医師への相談が大前提
- 基本構成は「酸素濃縮器+ケージ」で、酸素ボンベの交換は不要
- 入手方法はレンタルが基本。ケージのサイズを揃えたうえで総額を比較する
- レンタル料とは別に電気代がかかる(24時間稼働で30日約5,454円が実測の目安)
- 設置には濃縮器とケージを並べて約55cm×110cmのスペースが必要。届いてから慌てないよう先に測っておく
猫の呼吸ケアは、飼い主さんだけで抱え込まず、獣医師と二人三脚で進めるものです。そのうえで自宅の酸素環境づくりが必要になったら、まず獣医師に「どれくらいの期間、どれくらいの濃度で使うか」を確認してください。 それが決まれば、選ぶべきサービスと必要な予算は自然に絞られます。
当サイトでは15歳の猫がいる環境で酸素室を1か月レンタルし、請求額・電気代・設置スペース・慣らし方まで記録しました。導入後の生活を具体的にイメージしておきたい方は、実際に借りた記録をご覧ください。

ペット用酸素室「オーツーペット」
愛犬・愛猫の呼吸の様子が気になるときや、
動物病院で自宅ケアの一環として酸素環境について相談されたときに検討しやすい、
レンタル型のペット用酸素室です。
- 初期費用0円で導入しやすい
- 月額13,200円〜(12ヶ月プラン・キャンペーン適用時)。1ヶ月プランは27,500円
- 酸素ボンベの交換が不要
- 専用ケージ付きプランも選べる(ケージ込みプランは別料金)
- 犬・猫・小動物の酸素環境づくりに対応
自宅で使えるペット用酸素室を、料金・サイズを確認しながら検討できます。
\↓料金・サイズはこちら↓/
参考・出典

